「実家いくらで売れるんだろう、と調べていたら『HOME4U』というサイトが出てきた。これって何? 無料って書いてあるけど、怪しくない?」
——この記事は、そんな方に向けた「HOME4Uだけ」を深掘りする解説です。
私は大家歴10年以上・宅地建物取引士(不動産の国家資格)で、自分の物件で複数の不動産会社から査定を取った経験があります。その立場から、業界知識をもとにHOME4Uを説明します。
なお、他サイトとの比較でどれを選ぶか迷っている方は、イエウール・HOME4U・SUUMO売却査定の3社比較を先に読むのがおすすめです。
この記事の結論
- HOME4UはNTTデータグループの会社が運営する、不動産一括査定サイト
- 2001年開始。この分野の草分けで、20年以上の運営実績がある
- 利用は完全無料(お金は不動産会社側が払う仕組み。だから怪しくない)
- 強みは運営の信頼性と、提携会社の審査。初めて一括査定を使う人に向く
- 弱みは、地方だと提携会社が少ないエリアがあること
- 査定額の高さ=良い会社ではない。ここだけは忘れずに
1. HOME4Uの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | HOME4U(ホームフォーユー) |
| 運営会社 | 株式会社NTTデータ・ウィズ(NTTデータグループ) |
| 開始年 | 2001年(不動産一括査定の草分け) |
| 提携会社数 | 約2,500社(時期により変動します) |
| 同時に依頼できる数 | 最大6社 |
| 対応エリア | 全国 |
| 料金 | 無料 |
ひとことで言うと、「日本で一番歴史が長い部類の一括査定サイトを、NTTグループの会社が運営している」——これがHOME4Uの立ち位置です。
「NTTデータ・スマートソーシング」で検索した方へ
HOME4Uを調べていると、運営会社が「株式会社NTTデータ・スマートソーシング」と書かれた情報に行き当たることがあります。
これは古い社名です。2025年4月に、NTTデータ・スマートソーシングとNTTデータマネジメントサービスの2社が統合され、株式会社NTTデータ・ウィズという新しい会社になりました。
サービスの中身が変わったわけではなく、運営会社の名前が変わっただけです。古い社名で書かれた記事もまだ多く残っているので、「会社が違う?」と不安にならなくて大丈夫です。
2.「HOME4U Plus」は別のサービスです
検索していると「HOME4U Plus」というサービスも出てきます。名前が似ているので混乱しやすいのですが、売却査定とはまったく別物です。
- HOME4U(不動産売却査定):この記事で紹介している、家を売りたい人が使う一括査定サービス
- HOME4U Plus:住所検索・表札検索・距離の計測・地図への書き込みなどができる地図の管理ツール。主に不動産会社の実務向け
つまり、実家を売りたい方が使うのは「HOME4U Plus」ではありません。 普通の不動産売却査定の方です。ここを間違えると目的の画面にたどり着けないので、念のため書いておきます。
3. なぜ無料なのか(仕組みの話)
「無料」と聞くと身構える方もいると思うので、お金の流れを説明します。
- あなたが物件情報(住所・広さ・築年数など)を入力する
- HOME4Uが、その物件のエリアに対応した提携不動産会社に査定依頼を送る
- 各社から査定額が届く。あなたは比較するだけ
不動産会社は「売りたい人を紹介してもらう」ためにHOME4U側へお金を払っています。つまり広告費を不動産会社が負担しているから、利用者は無料なのです。これは他の一括査定サイトも同じ仕組みで、無料であること自体に怪しさはありません。
仕組みのより詳しい話は3社比較の記事で書いたので、ここでは省きます。
4. HOME4Uの強み
① 運営がNTTデータグループ——「個人情報を渡す先」としての安心感
一括査定では、住所や連絡先といった個人情報を入力します。だからこそ「どこが運営しているか」は、実は査定額より先に見るべきポイントだと私は思っています。
HOME4UはNTTデータグループの運営で、2001年から20年以上続いています。「運営元がよくわからないサイトに実家の情報を入れるのは不安」という方が、最初に選びやすいサービスです。
② 提携する不動産会社を審査している
HOME4Uは提携時に不動産会社を審査する方針をとっており、大手から地域の会社までバランスよく提携しています。「変な業者に当たりたくない」という初めての方の心理に合った設計です。
③ 最大6社の査定を並べて比較できる
私が自分の物件で複数社の査定を取ったときは、会社によって査定額に大きな差が出ました。1社だけでは、その数字が高いのか安いのかすら判断できません。並べて比べられることが、一括査定の一番の価値です。
5. HOME4Uの弱み・注意点
フェアに、弱い部分も書きます。
- 地方は提携会社が少ないエリアもある:都市部は充実していますが、地方・郊外の物件だと「対応できる会社が2〜3社しか出ない」ことがあります。その場合は、地方カバーに強いイエウールとの併用が現実的です。
- 依頼した社数だけ営業連絡は来る:6社に依頼すれば6社から電話やメールが来ます。これはどの一括査定でも同じです。対応できる社数だけ選びましょう。
- 査定額=売れる額ではない:ここが一番大事です。次で説明します。
6. 宅建士として一番伝えたいこと——「高い査定」に飛びつかない
一括査定を使うと、各社の査定額に数百万円の差がつくことがあります。このとき、一番高い会社を選びたくなるのが人情ですが、ちょっと待ってください。
査定額は「売れる保証額」ではなく、その会社の“意気込み込みの予想”です。中には、契約を取るためにわざと高い査定を出し、売り出してから「反響がないので」と値下げを迫る業者もいます。
見るべきは金額そのものより、「なぜその金額なのか」の説明が具体的かです。近所の売却事例を示して説明できる会社は信頼できます。このあたりの見極め方は査定の流れと注意点に詳しく書きました。
7. HOME4Uが向いている人・向かない人
向いている人
- 一括査定を初めて使う(運営の信頼性重視)
- 実家・物件が都市部にある
- 個人情報の扱いに慎重でありたい
向かない・他と併用したほうがいい人
- 物件が地方・郊外にある(→イエウール併用)
- とにかく多くの社数を比べたい(→SUUMO売却査定などの検討も)
8. 使い方の流れ
- HOME4Uのサイトで物件の所在地・種類(戸建て・マンション・土地)を選ぶ
- 広さ・築年数・あなたの連絡先を入力(5〜10分程度)
- 表示された不動産会社から、依頼したい会社を選ぶ(全部に送る必要はありません)
- 数日以内に各社から査定結果が届く
- 説明が具体的な会社に絞って、話を聞く
9. 申し込んだ後にキャンセルできる?
「一度申し込んだら、もう引き返せないのでは」——ここが不安で踏み出せない方が多いので、はっきり書いておきます。
キャンセルできます。キャンセル料もかかりません。
タイミングによって、やり方が変わります。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 入力フォームを送信する前 | ページを閉じるだけ。データは登録されません |
| 申し込んだ直後 | HOME4Uの運営事務局に連絡すれば、まとめてキャンセルできます |
| 各社から査定結果が届いた後 | 各不動産会社に個別に連絡します |
不動産会社への断り方
査定結果が届いた後は、依頼した会社に自分で断りを入れることになります。ここで気を張る必要はありません。
「今回は見送ることにしました」 「他社にお願いすることにしました」
電話でもメールでも、この一言で十分です。理由を細かく説明する義務はありません。不動産会社にとっては日常的なやりとりなので、気まずく思わなくて大丈夫です。
むしろ、返事をしないまま放置する方が連絡が続きます。 断ると決めたら早めに一言伝えるのが、お互いのためです。
まとめ
- HOME4Uは、NTTデータグループ運営・2001年開始の老舗の不動産一括査定サイト
- 無料の理由は「不動産会社が広告費を払っているから」。仕組みとして怪しくない
- 強みは信頼性と会社の審査。初めての人・都市部の物件に向く
- 地方の物件はイエウールなどとの併用が現実的
- どのサイトを使うにせよ、査定額の高さで会社を選ばないこと
実家の価値を知ることは、売る・貸す・住むのどれを選ぶにしても、家族の話し合いの土台になります。親の家をどうするかの第一歩として、まず数字を知るところから始めてみてください。
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